HGUC【041】 Zガンダム制作日誌#6「武器・フライングアーマーの制作」

ガンプラ

HGUC 041 Zガンダムの制作日誌第6回目。今回で工作の工程は最終段階です。
残りのフライングアーマー武器類の制作です。

まずはフライングアーマーからです。本体から1段スライドして翼が広がり、更に小さい翼が展開する仕組みで飛行形態へと変化する構造です。設定では外側に赤いライン、フライングアーマーの上端部分に白で塗り分けがありますが、残念ながらこの部分はキットでは色分けされておらず、シール等も付属しない為に色の再現には塗装による塗り分けが必須となります

塗装を考えると、展開する翼が挟み込み構造なのでフライングアーマー側面に出来る合わせ目を消す為には展開する翼部分の後ハメ加工が必要になります

小さい翼の赤いパーツから加工していきます

赤いパーツを濃紺のパーツに挟み込んで、それを更にフライングアーマー本体に挟み込む構造です。画像にある濃紺のパーツにも合わせ目は有りますが、完成後には見えない内側になるので、このパーツは合わせ目の処理は必要ありません。

翼のパーツを仮組みしてみた画像です。軸を中心に翼を引き出せる構造になっていますが、この赤い翼を完成後に後からハメ込める様に加工していきます

加工後の画像です。翼の軸受け部分をC型に切り欠いて後からハメ込める様にしました。この手の加工は緩すぎてもダメ、きつすぎてもダメという絶妙なクリアランスが必要なので、少しずつ切りながら何度もパーツと合わせてみて調整していきます

引き出せる一段目の部分は下側の軸に中央部分のガイドで可動範囲を調整する仕組みになっています。ここも同様に切り欠いて後ハメ加工を施して行きます

加工後の画像です。下側の軸受けをC型に切り欠いてハメ込んだ後にガイド部分に差し込む構造です。調整はシビアですが何度もすり合わせて微調整の繰り返しです。

フライングアーマーの後ハメ加工が終わったので本体側面に出てしまう合わせ目を消して、簡単にディテールアップというかスジボリを少々追加します

処理後の画像です。今回フライングアーマー等の濃紺部分Mr.COLOR71番ミッドナイトブルーで塗装予定なので、結構暗い色でスミ入れしてもあまり目立ちませんから控えめです。

左右のフライングアーマーの中央に設置されるテールスタビライザーです。ポリキャップの軸受けで可動しますが合わせ目は段落ち処理されているので気にしなくても大丈夫になっています。

このテールスタビライザーで気になるのはこの画像の部分です。本来はスラスターが配置されている部分がただの空洞となっています。ここはプラバンで塞ぐと共に軽くディテールも追加しようと思います。

0.5㎜プラ板を穴の形に切り出して蓋をした後で、同じく0.5㎜のプラ板に等間隔にスジボリしたスリット入りのプラ板を切り出して貼りつけます

切り出したプラ板をセットした画像です。テールスタビライザーを開かなければ見えない部分ではありますが効果の高い加工だと思います

テールスタビライザーの表面にはスジボリを軽く追加しました。上面の先端側は赤色ですが、ここも色分けされておらずシールも付属しないので塗装による塗り分けが必要な部分です

続いてビームライフルです。ウェイブライダー時には短く収納してモビルスーツ形態時には伸ばす様にスライド式で銃身が収縮します。グリップ部分もウェイブライダー時には折りたためる構造となっています。

銃身の収縮、グリップの可動という事でここもそれぞれが挟み込み式合わせ目の処理には後ハメが必要という訳です設定では結構カラフルなZガンダムのビームライフルですが、色分けはされていませんので塗り分けが必要という何とも手間のかかるビームライフルです。

銃身の後ハメ加工ですが、スライドするレールのストッパーになっているピン、画像の赤丸の部分を切り飛ばしてしまう事で可能となります。ストッパーが無くなってしまうので当然すっぽ抜ける様になってしまいますが、そこは目をつぶります。

グリップ部分の画像です。ここもC型に切り欠いて後ハメ加工を施しますが、このグリップのグレーのパーツはABS樹脂なので普通のスチロール樹脂の場合よりは楽です。というのもABS樹脂は柔らかいので切りやすいというのもありますが、柔らかい故にC型の切り欠きも最小限で押し広げる感じで差し込めるからです

処理後の画像です。このC型に切り欠く後ハメ加工は使用頻度の高い加工で、手慣れたものですが油断して切り欠き過ぎてしまうとリカバリーが非常に大変になってしまうので手を抜けません

次はシールドビームサーベルです。シールドは形状も良好ですが、設定では本来は無い長方形の穴が二本濃紺の部分にあります。これはウェイブライダー時にハイパーメガランチャーをセットする為の物なのでMS形態でしか飾らないというのであれば塞いでしまっても良いかもしれませんね。

ビームサーベル白い成型色でハンドパーツまで一体成型です。手の造形は素晴らしくカッコいいですがビームエフェクト部分はクリアパーツではありません。白一色ですが、実は白い部分は皆無で塗装による塗り分けが必要です

シールドは上側半分くらいに合わせ目が出るので、そこを処理したのみで後は丁寧に表面処理を行ったのみです。

ビームサーベルは先端を少しシャープに整形しました。

そしてハイパーメガランチャーです。ウェイブライダー時のライディングギアが取り付けられます。これも砲身が収縮します。グリップは全部で3本あり、それぞれのグリップに展開式のカバーがあります。砲口部分のみ色分けされています。

まずは画像の中心部分に位置するところに成型の都合上あると思われる部分を切り取ります

カットした後の画像です。加工したことにより設定通りの形状になりますが、この部分に合わせ目が出てしまう事になります。合わせ目の処理のしやすさを考えるとこの持ち手部分の棒状のパーツは切り離して後から取り付ける様に加工しても良いかもしれませんが、今回はこのまま進めます。

ハイパーメガランチャーの片側のみの画像です。同じ成型色なので分かりにくいですが、中央付近にスライドの為のレールが確認できると思います

ここはスライドレールの先端付近を斜めに切り欠いて後からハメ込める様に加工しました。この加工も砲身を伸ばし過ぎると抜けてしまう様になってしまいますが、それよりも合わせ目を消すという事を優先しました。塗装もし易いですし。

そして最後のパーツです。ウェイブライダー時に基部となるパーツです。このキットはモビルスーツ形態ウェイブライダー形態が再現されていますが、完全変形ではなく差し替え変形という形をとっています。その為にウェイブライダー形態ではこのパーツが基部となり胸部前面、フライングアーマー、リア・サイドスカート、脚部のみをモビルスーツ形態時と共用する形になります。つまり胴体の殆どと腕部、頭部、フロントスカートはウェイブライダー形態では不要パーツとなります。

このパーツはあまり見える部分も少なく、グレーのパーツはABS樹脂でもあるので丁寧に面出しをして段差を彫りなおした程度です。

今回制作したフライングアーマーテールスタビライザーハイパーメガランチャーをこれまで制作してきた本体に装着してみた画像です。

正面からのカットです。カッコいいですね

今回はここまでです。次回はいよいよ塗装です!

お楽しみに!

ライタープロフィール

kt
kt
ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
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