HGUC 041 Zガンダムの制作日誌第7回目の今回は塗装編です。
スケールモデルだと工作して塗装しては組んで、また工作といった事が多いですが、ガンプラに於いては最後にまとめて塗装という手段が取れます。多色成形で細かく色分けされている恩恵で、それが良いのか悪いのかではないですが工程でガンプラで塗装というと最終段階というイメージです。
これまでデザインナイフやニッパー、ヤスリといった工具が主体で作業デスクは削りカス等で目も当てられない状態でしたが、塗装という工程において埃は大敵なので、削りカスなんかはもってのほかです。一旦作業デスクを整理、清掃して心機一転塗装に移ります。
この清掃作業も相まって使う道具もガラリと変わってこれまでとやる事がまるっきり変わる塗装の作業はとても楽しいです。
塗装を始める前に私はプランを練ります。使う色の種類の選定から塗装の順番についてです。この塗装の順番というのを良く考えないと、二度手間三度手間になってしまうこともあり私の場合は紙に書いて工程をまとめる様にしています。
例えば今回のZガンダムでは機体の各所に小さい黄色のポイントがありますが、これを先に塗るのか後に塗るのかで工程が大きく変わります。
どちらが簡単かというのが一番ですが、やはり考えるのは「マスキングのしやすさ」です。黄色を先に塗ってマスクするか後からマスキングして黄色を塗るかという事ですが、今回は先に黄色を塗ってマスキングするという手法をとります。
最後にエナメルで筆塗りしてはみ出したところは溶剤で拭き取るという選択肢もありますが、黄色の境界にはスミ入れをしたいのでエナメルはNG。
そこで水性で黄色を筆塗りしてはみ出しを拭き取り、エナメルでスミ入れというのも考えたのですが、黄色は発色が難しい色なので水性では不安がある為というのが大きな理由ですが、それ以外の色との兼ね合いも考慮した結果です。
少々前置きが長くなりましたが、まずはフライングアーマーの塗り分けからスタートします。ここでまずは赤を塗装するので、下地としてピンクサフを赤を塗装する部分周辺にフリーハンドで塗装していきます。
ピンクサフの塗装を終えた状態です。このパーツ以外にもコックピットハッチやソール部分等赤い色に塗装するパーツ、加えて黄色に塗装するパーツにも同様にピンクサフを塗装しています。
先ほど黄色に塗装するパーツにもピンクサフを塗装と記載しましたが、このタイミングで冒頭での機体各所の黄色いポイントを塗装します。画像は足のパーツですが外側の裾にあるスラスターは別パーツで色分けされていますが、内側のスラスターは色分けされていません。ここは黄色に塗装しますが、その他にも三角形のモールドを黄色に塗装していきます。
ここもフリーハンドで黄色に塗装する箇所周辺をピンクサフで塗装しました。
肩や下腕にもスラスターや黄色のモールドがあるので同様にサフを塗装していきます。
ピンクサフの塗装が終わった状態です。
ビームライフルにも黄色い部分があるので、ここもフリーハンドで塗っていきます。先に黄色を塗装するメリットとしては、後から隠ぺい力のある色で上塗りしていくので、黄色で塗装する部分をマスキングせずに塗って行けるという事です。
最初にピンクサフを塗装したフライングアーマー部分には赤を塗装しました。今回使用した色はMr.COLORの68番 モンザレッドをそのまま塗っています。
黄色に塗装するパーツにはMr.COLORのGX4番キアライエローに58番 黄橙色を少々足した色で塗装しています。
腕のパーツにも同様に塗装していきます。
今度は赤や黄色で塗装した部分をマスキングしていきます。フライングアーマーは赤く塗装した部分をマスキングテープでマスキングしました。
足のパーツも黄色く塗装した部分に黄色のマスキングテープで分かりにくいですがマスキングしました。
腕のパーツも同様です。黄色のモールドはマスキングテープでマスキングしましたが、肩の台形状の窪みのスラスター部分はマスキングゾルにてマスキングしました。
赤や黄色で塗装する部分はあまり多くないので、ここまで塗装してきたのは下準備みたいな感じで赤や黄色を塗装、マスキングしたパーツも含めてグレーのサーフェイサーで下地塗装を全てのパーツに行います。ここでサーフェイサーを全体に塗装してしまうので、赤や黄色はフリーハンドではみ出して塗装しても問題なかった訳です。
主にABS樹脂のパーツが多い関節等は濃い目でかなり黒に近いグレーに調色したサーフェイサーで塗装して、そのままサフ地のまま仕上げます。
下地サーフェイサーの塗装が終わったので、今度はホワイトを塗装していきます。GX1番クールホワイトにジャーマングレーをほんの少し足した色で塗装しました。
画像はフライングアーマーの上端部分にホワイトをフリーハンドで塗装した状態です。乾燥後にホワイトを先ほどまでと同じ様にマスキングします。
フライングアーマーやビームライフルの濃紺部分はMr.COLORの71番ミッドナイトブルーをこれも調色せず瓶のまま使っています。マスキングも上手くいったようです。
青い部分はMr.COLORの80番コバルトブルーにGX1番クールホワイトを少々多めに調色した色で塗装しました。マスキングもまぁまぁといった具合で微修正が必要な状態です(涙)
足の塗り分けもまずまずでしょうか。内側のスラスターはこの後黒で筆塗りします。
部分塗装とスミ入れを終えて青いパーツまで仮組してみた画像です。コバルトブルーにはホワイトを足し過ぎたかなと思っていましたが、白いパーツと合わせてみると割とそうでもなさそうで良かったです。
フェイスパーツです。グレーサフからホワイトの塗装が終わっている状態で、この後ツインアイを塗り分けて行きます。
まずは蛍光グリーンを筆塗りします。はみ出したけど気にしない(笑)
蛍光グリーンが乾燥したら周辺をエナメルカラーのフラットブラックで筆塗りします。少々エナメル溶剤の量が多すぎたかマスク部分に勝手にスミ入れまで完了しました…ってこれ失敗だろって感じですが、ラッカー塗料はエナメル溶剤で溶けないので、はみ出した部分はエナメル溶剤で拭き取れるので大丈夫です。
拭き取りが終わった状態です。結構汚いですが(笑)実物はかなり小さいパーツなので肉眼ではあまり気になりません。
全てのパーツにスミ入れを行い、今回はピンポイントでデカールを貼りました。全部で6枚だけです。
そして最後にMr.COLORのGX113つや消しスーパークリアーⅢUVカットを塗装して全体のツヤを整えて塗装完了です!
スーパークリアーⅢの普通のつや消しが手に入らず、今回初めてUVカットの方を使って見ましたが、特に使用感に差は感じず、仕上がりも良好です。今後はせっかくなのでUVカットの方でいいかなといった感想です。
今回はここまでです。次回はとうとうHGUC Zガンダムの完成編です!
お楽しみに!
ライタープロフィール
- ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
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