HGUC 041 Zガンダムの制作日誌第3回目。今回は腕部の制作です。
早速腕部を構成するパーツを見てみましょう。
ショルダーアーマーは4つのパーツで構成されていて、合わせ目は胴体側の面に出ますが、気にならない位置に配慮されています。胴体から伸びる肩軸に差し込むパーツを基部に上腕を通して下腕部に接続する構造です。
下腕はフレーム部分に合わせ目が出ますが、外装の青いパーツには合わせ目がありません。肘関節付近の赤いパーツも別パーツで色分けされています。
キットに付属するハンドパーツは武器保持用の穴の開いた握りこぶしとビームサーベルを握った状態で成形されている物のみで平手は付属しません。
各可動部をポリキャップで保持する仕組みです。
まずは肩関節と下腕部に出来る合わせ目の処理から行います。画像は接着剤を塗布した状態です。合わせ目消しには色々な方法がありますが、時間に余裕があるならばプラ用の接着剤を使った「溶着」による合わせ目消しが完成後の強度も含めて一番好きで、私はなるべくこの方法で行います。
貼り合わせるパーツのそれぞれにたっぷりと接着剤(タミヤセメントの白蓋)を2~3度塗った後、少々時間をおいて接着剤によって樹脂が溶け始めたタイミングでパーツを貼り合わせて、溶けた樹脂をパーツからはみ出る様にギュッと押します。
この溶けた樹脂が成型色と同色のパテの様な役割をしてくれて、しっかりと合わせ目を埋めてくれます。
完全に硬化後にはみ出た樹脂をデザインナイフ等で削除し、ペーパーにて整面処理を行っていきます。
処理が終わった画像です。樹脂の硬化に時間がかかる事がネックで、急ぐ場合は瞬間接着剤を使った合わせ目処理を行ったりしますが、昔ながらのこの方法が好きですね。
続いてショルダーアーマーです。4つのパーツで構成されていて、上面のスラスターを含むパーツとその下側に垂れる形で付く上腕カバーを前後のパーツで挟み込む構造でそれぞれ接続軸で可動します。前後パーツは胴体側の面に合わせ目が出来てしまいますが、ここは段落ちモールドで処理します。
ショルダーの上側に取り付けるパーツです。このパーツは画像では分かりにくいですが、微妙に曲面で構成されていいます。好みの問題ですが、ここはシャキッと面を整えて角ばった感じにしたいと思います。
加えてキットではシールで色分けする黄色い部分がパーツ先端にあり、パーツも少し凹モールドになっていますが、非常に曖昧なモールドです。ここは塗装によって色分けする予定なので、しっかりとスジボリを施して色分け部分をハッキリさせることでマスキングしやすくしていきます。
丁寧に面処理をして、スジボリの追加をしました。スラスター部分は手を加えるか迷ったのですが、キットの段差を深く彫りなおしただけに留めました。
前後のアーマーと上腕のカバーも各面を面出ししてエッジが立つ様に整面処理をし、スジボリを追加しました。
上腕のパーツです。肩パーツの軸を通すだけという構造なので、ここもしっかりと面出しをしていきます。
面出しをして、キットの段差の掘り込みに加えて、一部マイナスモールドを追加しました。
下腕のパーツです。グレネードランチャー発射口のカバーもしっかりとモールドされていますが、残念ながらパカッと開く事はできません。新しい方のHGUC 203番のZガンダムはここが開閉式なんですよね。
このパーツも同様にしっかりと面出しをした後にスジボリを追加しました。ショルダーアーマーと同じく黄色のシールをはる部分は塗装による塗り分けを見越してスジボリを加えています。グレネードランチャーの発射口も開きそうに見える様に深く彫りこんでいます。
肘関節付近の赤いパーツです。
このパーツもエッジ出しを意識して面出しをした後にキットにもともとあるマイナスモールドを深く彫りこんでいます。スジボリを追加するか悩んだ部分ですが、このままにする事にしました。
ハンドパーツです。武器を持たせている時は良いのですが、何も持たせていない時にはどうしても穴が気になってしまいます。武器用の穴の開いていない握りこぶしが欲しいところですが、仕方ありません。
手の甲のパーツをしっかりと処理して、指と指の隙間をかなり深く彫りこんでいます。
肘関節のカバーです。このパーツは中央にゲート跡とパーティングラインが目立ちます。
ここも丁寧にゲート処理と合わせて面出しを行いました。特に何もしなかったのですが、ここは少しディテールアップしても良かったかもしれません。
腕部の処理が終了です。面出し、エッジの強調というのを意識して整面処理してきたので、全体的にシャープになったように感じます。
前回制作した胴体を今回の腕部を組み合わせてみた画像で、素組のグロスインジェクションバージョンとの比較です。
プラモデルのこのだんだんと組み上がっていくところが高揚感ありますね。今回はいまのところプロポーションには手を加えていないので、シルエットは変わりませんが各所のシャープ化やエッジ出しの効果が感じられます。スジボリももう少し入れても良かったかなとも思いますが煩過ぎず良い塩梅かと思います。
今回はここまでです。次回は腰部の制作です。
お楽しみに!
ライタープロフィール
- ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
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