HGUC 041 Zガンダムの制作日誌第5回目の今回は脚部の制作です。
まずは脚部のパーツを見てみます。

HGUCグレードで尚且つ可変機と言う事もあり、古めのキットではありますがパーツ数は結構多いです。
グレーの成形色のパーツはABS樹脂なので、前回の腰部の回にて解説した様に全てのパーツのダボ穴を広げてテンションを抜く工作を施します。
色分けは一部塗装が必要ではありますが、裾のスラスター等も色分けされています。各パーツの形状も良好ですが、やはり気になるのは合わせ目でしょうか。腿から脛にかけて中央に合わせ目が出る構造です。
画像の上側にランナーのままのパーツがありますが、この手の細かいパーツは紛失を防止する意味でギリギリまでランナーから切り離さない様にしています。紛失もそうですが破損の可能性もありますし、特に加工が不要なパーツ等は塗装の直前までランナーのままなんて事もあります。
さてさて、どこから手を付けるか悩みますね。

まずは脛のパーツの膝周辺の青い部分から足首に繋がるパーツから着手する事にしました。青いパーツの正面に合わせ目が確認できます。
ここは膝関節を挟み込む仕組みです。構造的にこの青いパーツは接着をしてしまって後から膝関節を組むことも不可能ではなさそうですが、非常に大変そうなので合わせ目を移動します。

先ほどの青いパーツを左右に分割した画像です。合わせ目が出てしまう中央の青い部分の片側だけを切断します。

エッチングソーを使用して余計なところを傷つけない様に慎重に切断します。

切断したパーツを逆側のパーツに接着し、後で合わせ目を消します。こうする事で中央の合わせ目を消す事が出来るようになりました。膝方向に伸びる青いラインに極わずかに合わせ目が出来てしまいますが、その対称位置に合わせ目と同じようにスジボリを追加する事でディテールとして落とし込む事が出来ます。
今回は偶然にも切り離すライン上にダボピンがあったので、ダボピンごと切断しました。このダボピンを活かす事で切断したパーツの接着の位置決めが容易になります。

そして先ほどの青いパーツの背面の画像です。こちらも合わせ目が中央にありますが、上から被せるパーツで見えなくなるので処理は不要な部分がほとんどです。しかしバーニアノズルにある合わせ目は目立ってしまうので処理したいところです。
ここは合わせ目もさることながらバーニアノズルとしての形状もイマイチなので潔く切り飛ばしてアフターパーツに換装してしまおうと思います。

左が加工後で右が加工前です。
このノズルもエッチングソーにて切り離し、当制作日誌にて度々登場するコトブキヤのモデリングサポートグッズのバーニアノズルに置き換えました。キットとノズルの接続にはEG νガンダムの時にも紹介したICソケットのピンを使用しています。形状も良くなり、サイズもアップしたのでカッコよくなりました。塗装による塗り分けも別パーツになっていた方が楽なので一石二鳥です。

青いパーツに被せる形で組み上げる脛パーツ外装です。ここも中央に合わせ目が出てしまうので青いパーツと同様に合わせ目をサイドに移動します。
このパーツは青いパーツ側のダボピンを全て切り取ってしまう事でこの白いパーツを先に貼り合わせてから青いパーツの裾側から差し込む様な形で後ハメも可能です。素組みしたグロスインジェクションバージョンの方で実際に試してみたのですが、塗装後の固定に不安要素があり、合わせ目の移動という手段に至った次第です。

加工が終わって青いパーツもセットしてみた画像です。中央に残したままディテールとして処理するのもアリだと思いますが、パネルラインとしてもサイドに寄っている方が説得力がある様な気がします。

合わせ目処理を行った先ほどのパーツの側面の画像です。形状も良好ですが、少々寂しい目なのでこれまでに制作してきた他の部位とディテールを合わせるべくディテールアップしていきます。

キットにもともとあったディテールの彫り直しに加えてスジボリを結構多めに追加しました。ディテールを追加する上で毎回密度というものを考えますが、目立つところには多め、逆にあまり目立たないところは少な目にという緩急を付けます。胸部正面、フロントスカート、脛というのが大体密度を高めるところで共通する事が多いです。

続いて太腿です。ここはABS樹脂の関節パーツ、ポリキャップを挟み込む構造で中央に合わせ目が出来ます。関節パーツを切り離して分割する事で後ハメ加工をして外装の合わせ目を消すという事も出来ますが、今回は太腿も合わせ目の移動という形で処理してみようと思います。

太腿の膝側の一段高くなっている部分のみを切り離して合わせ目を片側に寄せて、腿中央の合わせ目は0.4㎜の段落ちモールドとして処理する事にしました。先に記述した後ハメ加工にしなかったのは、こちらの方法の方が工数が少なく簡単だからという簡単な理由です。

脹脛裏のパーツです。先ほどの青いパーツの裏側でバーニアノズルの換装した部分の上側に付くカバーです。
脛の側面には結構多めにスジボリを加えたのでバランスを取る為に、ここにもしっかりとスジボリを追加していきます。

加工後の画像です。スジボリラインの太さを一部変えてみたり、マイナスモールドを入れて見たりといった感じです。

足首からソールの部分のパーツを仮組した画像です。若干ですが可動します。足裏は肉抜き穴もなく、しっかりとモールドがあります。ここはディテールとしてはあまり密にならない様にしようと思っている部分です。

キットのもともとのディテールを深く彫り直して爪先付近にワンポイントでスジボリを追加しました。Zガンダムは脛カバーがあるので、それに隠れて上側はあまり見えなくなってしまいますから。見えないところは手を抜くというのも完成に漕ぎつけるにはとても重要です。
赤いスリッパ部分の面出し、エッジ出しを優先して削り込んだので爪先にあった三角のモールドは消えてしまいましたが、特に復元もせず、もともと無かったものとして無視します。

膝カバー、脛カバー、カカト側のカバーのパーツです。これらのパーツもあまりディテールは追加せずに丁寧な面出しでエッジをしっかり立てるという事を意識して表面処理していきます。

加工後の画像です。膝カバーにクランクのスジボリを一か所追加したのみです。脛カバーにはディテールを入れても良かったかもと思ったりもしますが、脚部は側面にディテールが密状態なので正面はあえて控えめです。

そして仮組した脚部です。詳細画像はありませんでしたが、黄色いスラスターパーツもモールドを彫り直しています。ディテールを脛側面に集中して施しましたが、反面太腿や足首はディテール少な目としたことでそれほど煩くはないかなと思います。

素組みしたグロスインジェクションバージョンとの比較です。中央に出ている合わせ目を移動したり、段落ち処理をしたことであまり気にならなくなったのではないでしょうか。

脚部の加工が終わって、これまでに制作してきた上半身も組み付けてみた画像です。形になってきました!プロポーションも悪くないし、古いキットですが十分にカッコイイですね。
今回はここまでです。次回は残りのフライングアーマー、武器の制作です。
お楽しみに!
ライタープロフィール

- ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
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