エントリーグレードRX-93νガンダムの制作日誌第9回目。今回はいよいよ武器の制作です。
どうしても面倒で最後になりやすく、息切れしやすい為になるべく制作の初期に持ってくるようにしている武器類の制作ですが、今回のνガンダムはやはり後回しに後回しが重なり最後の工程となりました。
というのも今回はHGUCからフィン・ファンネルやニュー・ハイパー・バズーカをコンバートする予定でしたので、ファンネルが厄介と言いますか、νガンダムには可動式のフィン・ファンネルが6本装備されているのでこの工程が故に後回しにしてきました。
プラモデルを作っている上で、テンションが下がるのが「同じ物を何個も作る」という部分なのです。このフィン・ファンネルがまさにコレで、同じものを6個も作るという考えるだけでうんざりですが、これが終われば塗装工程を経て完成が近づいているという事をヤル気の源として一気に乗り切ります。
まずはエントリーグレードのキットに付属している武器類から見ていきましょう。
ビームライフルです。
HGUC等のキットに付属するビームライフルと比べると若干厚みが薄い気もしますが、造形は非常に素晴らしく色分けもきっちりとされています。トリガーのガードが握りこぶしに上からはめ込む都合上カットされていますが、今回はこのキット付属のビームライフルのまま行くことにしました。
このビームライフルで気になるところは銃口に穴が開いていない事です。
黒く塗るだけでも違和感が無くなりますが、ここはしっかりと穴を開口していきます。
ピンバイスにて丁寧に開口しました。銃口から脇に伸びるスリットの部分も開けてあげるとより効果的なのですが、ここの加工は非常に難しく、いつも失敗する確率が高いので今回はスミ入れで処理する事にします。
続いてシールドです。
これも造形はとても良く、裏面にもモールドがしっかりありますし、ビームキャノンやミサイルもしっかりと造形されています。色分けについてはシールド裏のミサイルは本来赤色ですが、ビームキャノン等と一体成型の都合上色分けされていません。
まずは表面から。
丁寧に表面処理をして、Ver.Kaを参考にスジボリを加えました。このシールドもEGとVer.Kaでは全体のシルエットは一緒ですが、各部のバランスが微妙に異なり完全に同じスジボリを施すには結構手を加えなければならなそうだったので、雰囲気のみVer.Kaでオリジナルアレンジでスジボリしました。
シールドの裏面です。
モールドもしっかりしていますので裏面ではビームキャノンのパーツに少々手を加えていきます。
ビームライフル同様にビームキャノンも砲口が塞がっているので開口していきます。加えて4発装備されているミサイルが色分けされていないので、塗装しやすいように切り離してしまいます。
ビームキャノンの砲口はピンバイスで開口、ミサイルはエッチングソーで切り離しました。
この後切断面をキレイに処理します。
ミサイルは切り離してしまいましたが、画像の右側にあるミサイルを見て頂くとわかりますが、シールド面へ接続のダボがあるので切り離してしまってもしっかりと固定できる構造となっています。
次はビームサーベルです。
バックパックに付くカスタムビームサーベルは3つのパーツで構成される凝り様で造形もとても良いです。このパーツはキレイに表面処理するのみで、ビームのエフェクトをHGUCから持ってきます。
HGUCのνガンダムです。発売当時に購入して塩漬けになっていたものです。
今はガンプラが手に入りにくい状況が続いているのでエントリーグレードのνガンダムは手に入っても、このHGUCのνガンダムを入手するのは少々難しいかもしれません。積んであって良かったと思える瞬間です。今回はこのキットに付属しているフィン・ファンネルとニュー・ハイパー・バズーカ、ビームサーベルのビームエフェクト、こぶしをエントリーグレードのνガンダムにコンバートします。
HGUCのビームサーベルエフェクトです。
クリアーパーツで形状も良好で、サーベルグリップの上下に無加工でセット出来ます。キットには左腕に付いている予備サーベル用のビームエフェクトも付属していますが、エントリーグレードの予備サーベルは取り外す事が出来ないので使用しません。
HGUCのニュー・ハイパー・バズーカです。
色分けについては大まかにされていますが、濃紺の部分が一部白いパーツで整形されていて、塗装による塗り分けが必要な状態です。
バズーカの弾頭は肉抜き穴がありますが、見えない部分なのでこのままで大丈夫そうですし、色分けもされています。武器では稼働するグリップで後ハメ加工が必要になる事が多いですが、このキットではもともと後ハメ構造になっていて、その必要がありません。
せっかく色分けされているバズーカの弾頭ですが、先に組み込む構造の為にバズーカの後方部分を接着合わせ目処理した場合塗り分けが必要になってしまいます。
そこで弾頭を後ハメ加工していきます。
弾頭の接続ピンをギリギリまで短くカットして、バズーカ本体の受け側のダボをC型に切り欠きます。ダボの両サイドにあるリブも弾頭がスライドできるギリギリの高さまで低く削ります。
何度も何度も現物合わせをして削りすぎない様に慎重に作業します。
この作業をバスーカの両面に施します。
この工作をした事により、バスーカの合わせ目処理、塗装を完了した後に前方側から弾頭をスライドしてセットできる様になりました。
ギリギリ残した弾頭のピンとバズーカ側でC型に切り書いたダボ部分で止まる仕組みです。
そして難関のフィン・ファンネルです。
あと少しというタイミングでこのパーツ数は目が回ります。
色分けについてはここも大まかに色分けされている状態で、黄色いパーツの中央の黒色や白い部分の基部の黄色等、キットでは色分けする為のシールが付属しています。
同じものが6セットの様ですが、実は微妙に異なる部分があり、3種類のファンネルを2セットずつの計6本の構成です。折りたたまれる内側部分はモールドもしっかりとありますし、エントリーグレードには本来付属しないファンネル自体が大きな情報物という事もあり、このファンネル部分は特にディテールアップはせずに、とにかく丁寧に面処理、エッジ出しをするという事を重点に作業していきます。
手前側にあるのが面処理後、奥側にあるのがキットのままです。
画像ではあまり差を感じませんがヤスリ掛けしてみるとかなりヒケの多いパーツで裏側のダボ穴がある位置で大きくヒケています。
光を当ててみるとそのヒケ部分が良くわかりますし、当て板をしたヤスリを当てると削れる部分と奥まっていて削れない部分とがはっきりと出てきますので、それぞれの面を平らに、面と面が合わさる部分のエッジをシャープに丹念にヤスリ掛けをしていきます。
どうにか全てのファンネルの表面処理を終えました。
実に半日を費やした作業は完成後にしっかりと効果を感じられるはずです。
これにて全てのパーツの処理が完了です。次回はやっと塗装の工程です。
お楽しみに!
ライタープロフィール
- ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
最新の投稿
- ガンプラ2023年11月24日HGガンダム・ルブリス・ソーン制作日誌#3「胴体の制作」
- ガンプラ2023年10月13日HGガンダム・ルブリス・ソーン制作日誌#2「頭部の制作」
- ガンプラ2023年9月5日HGガンダム・ルブリス・ソーン制作日誌#1「BOXアート・キット紹介」
- ガンプラ2023年8月10日HGエクシア制作日誌#8「完成」