今回からまた新しくガンプラ制作日誌がスタートします!
これから制作を開始するキットはこちら↓
1/144 HGUC Zガンダムです!
ZガンダムはHGUCシリーズだけでも2種類発売されています。シリーズナンバー041番と203番ですが、今回制作するのは041番の古い方になります。
041番のZガンダムの発売は2003年、後発の203番は2017年の発売です。203番のキットはプレミアムバンダイ限定で色々と新規造形になっている「U.C.0088版」もありますが、一般流通商品ではないので入手は困難です。
ちなみに2012年にRGシリーズでもZガンダムは発売されています。さかのぼると旧HGがあったり放映当時の旧キットももちろんあります。
スケールも1/220から1/144、1/100に1/60と様々なサイズで発売されてきた人気機体です。
ここに来て何故古い方なのか?と言う事ですが、相変わらずのガンプラ不足の影響でなかなか作りたいキットが手に入らないというのが大きな理由です。そこで発売当時から寝かせてあった当キットに着手する事になった次第です。
それではランナーを見ていきましょう。
まずはAランナーです。赤、白、黄色、グレーの4色成形のランナーです。古いHGUCとは言え発売当時はZの傑作キットと言われたくらいで、当時としてはとても良い出来のキットでした。
しかし現代となってはより良いキットが発売される様になり、当然の様に人気機体のZガンダムもリニューアルされた訳ですが、その新しい方でもすでに6年近く前のキットとなり、時の流れというものを感じます。
キットは色分けはそこそこではありますが、いたるところが中央分割になっており、合わせ目が気になる箇所が多いです。ランナーの右端にある頭部とかですね。
反面、黄色い成型色部分にあるアンテナには安全基準フラッグはありませんし、赤いパーツに含まれる足の裏には肉抜き穴もなく、モールドがしっかりと入っていたりします。
ランナーの右下部分にあるビームサーベルですが、握ったハンドパーツと一体成型でビーム刃部分もクリア成型ではありません。このハンドパーツは非常に造形が良いのですがクリアパーツのビームエフェクトという構成ではないのが残念です。
続いてBランナーです。画像では黒っぽく見えますが、実際は凄い濃い青でしょうか。背中にマウントするフライングアーマーとビームライフルのパーツで構成されているランナーです。フライングアーマーの外側には赤いラインがありますがキットは色分けされておらず、色分け用のシールも付属しません。ウイングが展開する構造ですが、塗装する場合は後ハメ加工が必須になりそうな構造です。
Cランナーです。青い成型色のランナーで胸部、脚部、腕部にハイパーメガランチャーのパーツで構成されています。そう、このキットにはハイパーメガランチャーが付属します。203番のキットにも付属しますが、差し替え変形でハイパーメガランチャー付きで定価は税抜き1,600円という今では考えられないコストパフォーマンスのキットです。
Dランナーは白一色で成形されたランナーです。中央下側にある大き目のパーツがウェイブライダー形態時に芯となる部分のパーツでフライングアーマー、胸部、脚部、リアスカートとサイドスカートを組み合わせる事で飛行形態とすることが可能です。ウェイブライダー形態では頭部、腹部、腰部、腕部が不要パーツとなります。
そしてEランナーとポリキャップ、シールです。このEランナーは最近のガンプラではあまり使われなくなったABS樹脂です。ABSは柔軟性があり、関節等の保持力が必要な部分で良く使われてきましたが、塗装により破損の可能性がある為に塗装派のモデラーからはあまり好まれない材質でした。
しかし、しっかりと対策をすれば塗装しても割れずに済む事もあります。実際、私はこれまでABSを塗装してきましたが割ってしまうという事はありませんでした。ところがHGエアリアルの前に制作したEG νガンダムの制作の際にHGUCのキットからコンバートしたフィン・ファンネルのパーツでABSが使用されていたジョイント部分で割れると言うより砕けるという様な状態でパーツを破損しました。古くなったABSは割れやすいという話を聞いたことがありますが、それが経年劣化によるものかは定かではありません。
今回のこのZガンダムのキットは発売当時に購入してから20年という時間が経過している為に少々注意が必要かもしれません。
ポリキャップは安定のPC-123プラスが使用されており、この頃のキットでは定番の仕様です。ガンプラはこの後進化を続け、ポリキャップを使わずにABS関節が主流となった後に現在のKPS樹脂の関節へと至ります。
付属のシールはツインアイ部分とトサカのセンサー、機体各所にある黄色がシールで補う形です。このシールを使用する黄色の部分をどう処理するかがZガンダムのキット制作での悩みどころです。そのままシールにするか塗装するかで工程は大きく変わりますが、やはり塗装で仕上げたいところです。
そして説明書と同梱されていたチラシです。気持ちが購入した当時の20年前に戻りますね。PS2用のエウーゴVSティターンズがまだ発売予定だった頃です。このゲームは散々やり込んだのを思い出します。あれから20年、PSも今や5が発売から3年目というタイミングですが、このバーサスシリーズが今も続いているという事は感慨深いですね。
キットを作るに当たって、まずは「仮組み」を行うのですが、その目的としてはパーツの合いを確認したり、改修が必要そうな部分を見極める、可動範囲を確認する等、色々あります。
この「パーツの合い」という部分はバンダイのガンプラについては旧キットと呼ばれる物以外は殆ど心配する必要がないというのが流石です。なので今回は仮組みを制作するキットでは行わずに、在庫として所有する別のHGUC Zガンダムを一つ組んで形状等を確認して行こうと思います。
そこで引っ張り出してきたのがこちら。ガンプラEXPO限定のグロスインジェクションバージョンです。キットの構成はそのままに光沢のある樹脂で成型されたキットです。
青いCランナーで通常版とグロスインジェクションバージョンを比較してみました。左側が通常版、右側がグロスインジェクションです。光沢感が伝わるでしょうか。Zガンダムは限定で様々なバージョンが存在しますが、この他にも劇場公開記念のエクストラフィニッシュバージョンなんかも手持ちでありますが、今回はこのグロスインジェクションを仮組み代わりに組み立てて詳細を実物で確認していきます。
そして組み上がったグロスインジェクションバージョンのZガンダムです。古いキットですが当時傑作キットと言われただけあって非常にカッコイイです。古さ故に可動範囲が狭いのが難点ではありますが、形状は良好です。ビームサーベルの右隣にあるのがウェイブライダー形態にする際に必要になるパーツです。完全変形を捨てて差し替え変形とすることでそれぞれの形態でベストなプロポーションを実現しているのは新しい203番のキットも同じですが、この41番のZガンダムはどちらかと言うとMS形態でベストな方向で調整されている様な気がします。フライングアーマーが203番のキットに比べて小さくMS形態ではむしろ旧版であるこちらのキットの方が好みですね。
背面です。色分けも不完全ではありますが、HGUCキットとしては標準的位には色分けされていて無塗装でもそれほど気になる部分もありません。
差し替えてウェイブライダー形態にしてみました。ビームライフルとハイパーメガランチャーを装備した状態です。ハイパーメガランチャーにはライディングギアが取り付けられ、画像の様に着陸状態で展示する事が可能です。反面アクションベースに対応した穴がないのはキットの発売時期的に仕方なしと言ったところでしょうか。
WR形態でのバックショットです。脹脛のバーニアノズルが青い成型色なので、ここは塗装でしっかりと色分けしたい部分ですね。足の裏も肉抜き穴もありませんし、モールドがしっかりとあってカッコいいです。
このZガンダムの制作方針としては可動やプロポーションと言う事については、そこを求めるならば新しい方やRG等があるので、純粋に041番のHGUC Zガンダムとしてそこは弄らずに各所に出来てしまう合わせ目の処理を中心に煩くならない程度にディテールを追加し、キットでは色分けが足りない部分をしっかりと塗装で塗り分けて行きたいと思います。
デカールについては追加していく予定ではありますが、このZガンダムをカミーユの機体として作るのか、ガンダムZZの序盤でのジュドーの機体、後半のルー・ルカの機体として作るかで、デカールの貼り方も楽しめそうです。
今回はここまでです。次回よりHGUC 041番 Zガンダムの制作開始です!お楽しみに!
ライタープロフィール
- ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
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