HG ガンダムエアリアル制作日誌#2 頭部制作

ガンプラ

「機動戦士ガンダム水星の魔女」の主人公機 HGガンダムエアリアルの制作日誌第二回目

今回は頭部の制作です。

頭部で使用するパーツです。エアリアルはガンダムとしては一般的なV字のアンテナの他に耳付近からもアンテナがあり、合計4本のアンテナがある形状となっています。額や顎部分の赤色は成型色で色分けされています。額の赤いパーツにはシェルユニットのシールが付属し、クリアパーツから透けて見える構造です

頬の隙間から見える黄色いダクトも成形色で色分けされていて、造形も非常に細かく良好です。ツインアイと後部センサーが一体成型で色分けされていて、この部分はシールも別途付属します。ツインアイの周辺部分とバルカン砲が一体パーツで同じく色分けされていて、色分けは完璧ではないでしょうか

頭部は前後で二分割になっていますが、合わせ目部分は段差を設けてモールドになっていて合わせ目処理は不要な親切設計です

頭部の前半分と額のV字アンテナのパーツです。頭部側にあるアンテナにはありませんが、額のV字アンテナには安全基準フラッグがありますので、ここはフラッグを切り落としてシャープ化していきます

処理が終わった画像です。安全基準フラッグはニッパーで切り離してからヤスリで整形するという流れですが、フラッグは一度で切り離そうとはせずに少し余裕を持った位置で切り離して、その後慎重にデザインナイフで残った部分を少しずつそぎ落としていくようにすると失敗の確率を減らせると思います。ヤスリで削る工程も当て板をしたペーパーで面を崩さない様に慎重にヤスリ掛けに加えてデザインナイフでのカンナ掛け等も部分部分で手法を変えながらシャープに整形していきます。

その際にはアンテナに力が加わって折れてしまわない様にパーツを指に載せて保護します。

同様に頭部側のアンテナも薄くシャープに加工しました。安全基準フラッグはないのですが、逆に捉えるとフラッグを設けなくても大丈夫なほど分厚いという事だとも言えますので、やはりこういった部分は鋭い方が見栄えが良くなります。アンテナにモールドが一本入っているのですが、シャープ化する上で消えてしまわない様にシャープ化する前にモールドを掘りなおしておきます

掘りなおしたのですが、それでも消えてしまい新たに掘るという事に近い状態でしたがモールドも入れなおして完了です。画像はアンテナのシャープ化の他にキットのモールドや段差部分を掘りなおした状態で、もともとの画像と比べて頂くと違いを感じられるのではないでしょうか。

続いては頬の部分のダクト部分です。頭部の前側と後ろ側のパーツとの間に絶妙な隙間が生じて、この黄色いダクトが見える構造でガンダムエアリアルの頭部を立体物として良く再現されています

素組で仮組した状態では黄色いパーツの視認性はあるものの、ダクトのモールドまでは近距離で見なければ見えない程小さいパーツですが、ここはダクト部分を深く掘りなおして完成後にスミ入れで映える様にしておきたいところです

加工が終わった画像です。1/144スケールで尚且つ小さい頭部という事もあり、背面のカッターマットのマス目が10㎜角という事からお分かりいただけると思いますが、とにかく小さいパーツの連続で大変な部分ではあるものの重要な「顔」ですので手を抜かずにしっかりと処理していきます

額の赤いパーツです。もともとそういうデザインなのか結構エッジが緩いので、ここは好みでシャキッと面出し、エッジ出しを行っていきます

エッジ出し後の画像です。シャキッとしました。五角形の形を崩さずに五面それぞれの面を出す事を意識して整面していくと自然とエッジが立ってきます。五角形の上に伸びる部分はシェルユニットのシールを貼る部分ですが、しっかりとモールドとして造形されているので塗装で仕上げるのもありかと思いますが、胸部のインモールドパーツや脚部等にもあるシェルユニットとの統一感を取って、ここはキットのままシールを貼り付ける形で行こうと思います

顎部分の赤いパーツです。頭部の芯になるパーツで首への接続のダボの受けがあります。見える部分は顎のほんの一部ですが、ここもシャープに整形していきます

整形を終えた画像です。少々削り過ぎたか…って感じです。面出しで軽くミスをしてリカバリーで削り進めた結果、削り過ぎたかもって感じになってしまいましたが、仮組してみたところフェイス部分と顎の赤いパーツにあった段差がなくなりフラットになった感じで結果オーライとしました

ツインアイ部分の周辺から頭部のバルカン砲のパーツです。隈取りにあたる部分はほとんど完成後は見えないくらいに露出しないのでバルカン砲の部分をメインに手を加えて行きます

バルカン砲の砲口部分を1㎜径のピンバイスにて開口しました。砲口を黒く塗装するだけでも良い気もしましたが、1/144スケールにしては結構大きな砲口なので開口処理としました。

ツインアイや後部センサーの部分も今回はキット付属のシールを使用しようと考えているので、手を入れる頭部のパーツとしては最後のパーツです。額のシェルユニットカバーパーツです。

ガンダムエアリアルには機体の各所にクリアパーツがあります。スモークがかったクリアパーツで特に問題を感じませんが、より透明度を上げる為に磨いてみようかと思います

クリアパーツにヤスリをかけると透明度が無くなってしまいますが、2000番のヤスリで磨いた後waveヤスリステック フィニッシュで磨きました。

そうする事でクリアパーツは光沢が出る程に綺麗になり透明度も上がります。画像ではいまいち違いが分かりにくいですが、肉眼ではその差は歴然です。機体各所にあるクリアパーツには同様の処理を施して行く予定です

今回はここまでです。非常に小さいパーツでルーペを使用しての作業の連続でした。小さいパーツは弾いてしまって紛失したり、破損させてしまったりと危険がいっぱいで気が抜けず疲れます。

次回は胴体の制作に移ります。

お楽しみに!

ライタープロフィール

kt
kt
ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
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