HGエクシア制作日誌#4「腕部の制作」

ガンプラ

HG ガンダムエクシアの制作日誌、第四回目の今回は腕部の制作です。

腕部を構成するパーツを見てみましょう。

HGクラスのキットの腕部としては標準的なパーツ数でしょうか。肩関節の軸を受け止めるポリキャップを挟み込む上腕から軸が伸びて下腕部と接続する方式です。上腕自体にはロール機構はなく、上腕と肘関節の間に回転するパーツで下腕部を自然にロールしている様に見せる構造です。肩からGNケーブルが伸びて上腕に続いているエクシア独自のデザインによるところでしょう。その特徴的なGNケーブルゴム製のパーツで再現されており、ゴムなので柔軟に可動します。

ショルダーアーマーは上腕のダボ接続を挟み込む形で前後の貼り合わせ式です。ショルダーアーマー、上腕と中央に合わせ目が出てしまう構造です。

下腕については合わせ目がありますが、一番目立つ部分は片側に寄せられていてモールドとして処理されていますが手首の手前にあるリング状の部分にわずかに合わせ目が出ます。

ハンドパーツは右手は武器持ち手様の穴が開いた握りこぶしのみ、左手には同様の握りこぶしに加えて表情のついた平手が付属します。

まずは下腕部分の気になるところから処理していきます。画像を見て頂くと赤丸で囲った部分がパーツの裏側が露出していて空洞が見えるのがわかると思います

ここは仮組の時点でかなり気になっていた部分ですので、しっかりと埋めていきたいと思います

下腕部分のパーツを分解してみた画像です。完成時に見えていた隙間を埋めていきます。

この部分の穴埋めには今回はパテは使わずに瞬間接着剤タルク混ぜた物で充填していきます。画像の上側にあるパーツは実際に充填が終わったパーツで、下側はこれからという状態です。

瞬間接着剤と同量位のタルクを混ぜます。瞬間接着剤等を使用する時に私が良くパレット代わりに使っているのはシールが貼りついていた台紙です。本来ゴミなので、このまま使い捨て出来るので便利です。

このタルクジョンソンエンドジョンソンのベビーパウダーです。ベビーパウダーはドラックストア等で簡単に手に入りますが、商品によってはタルクだけが原料では無い物も多いので、原材料を良く見て購入する事をお勧めします。

ベビーパウダーと瞬間接着剤で作った簡易的なパテなので、瞬間接着剤用の硬化促進剤で即座に固めることが出来るのがメリットです

ベビーパウダーを混ぜる事で厚みを持って盛り付ける事も多少可能になる事に加えて瞬間接着剤だけの状態に比べて硬化後の切削が楽になります

やはり何といっても硬化時間を待たずに作業を進められるというところが最大のメリットです。今回はポリパテ等を使わなかったのは、急いでいるというのももちろんありますがこのパーツに挟み込む肘関節や手首の付け根の部分とのクリアランスを調整しながら少しずつ埋めて行きたかったというのがあります。パテでは硬化するまでの時間が長すぎて盛って削って確認、また盛るとなった場合の時間が何倍も必要になります。

そして加工が終わった下腕部です。片側は組み立ててある状態ですが、隙間が埋まっているのが確認できると思います。瞬間接着剤なので半透明ですが塗装する事で完全に目立たなく出来ます。

穴を埋めた都合上、逆側のパーツにあったGNケーブルの脇の接続ダボは切断しています

続いてショルダーアーマーと上腕の部分です。

画像は前後のパーツを展開した状態ですが、上腕ショルダーアーマー共に中央に合わせ目が出てしまうので、この合わせ目を消すためにショルダーアーマーを後ハメ加工していきます

後ハメするにあたって、ゴム製のGNケーブルは仮組で何度か検証してみましたが組み上げ後に爪楊枝等で無理やり押し込むことで接続出来そうだったので無加工で行きます

合わせ目消しによる接着剤や塗装による塗膜の厚みでGNケーブルが完成後に差し込めなかった場合は接続の為にある爪部分を切断して差し込む予定です。

完成後もあまり目立たなそうな肩の内側部分をコの字型に切り欠いてショルダーアーマー側のダボ穴もC型に切り欠いて後ハメ加工としました。

画像では上腕部分の合わせ目は既に処理済みで、これでショルダーアーマーも接着による合わせ目処理が可能となります。

内側から押し込む形でショルダーアーマーを接続します。今回も何度も仮組しては上腕をハメて見て微調整を繰り返して、ユルユルにはならない様にギリギリの切り欠きとしています

ショルダーアーマーの外側は面出し、エッジ出しを意識しての整面処理の後、軽くスジボリを追加して元々の段差を彫り直す等の処理を行っています。

腕部の最後のパーツ、ハンド部分です。ガンプラはどんどん進化して来ましたが、この手のパーツに関しては何とかならんのかと毎度思ってしまいます。可動指が使われている時代もありましたが、それはそれで武器の保持力が弱かったりと試行錯誤は繰り返されているのでしょうが、HGクラスでは価格の面等からもこれが限界なんでしょうかね。武器持ち用の穴の無い握りこぶしが付属していればベストなんですが。

という訳でこのハンドパーツは指の関節のモールドを新たに彫って指と指の間も深く彫りこんだりと多少手を加えて見ましたが、気休めといった感じです

腕部の制作完了です。上腕も下腕もキットの状態でそれなりに情報量がありますので、もとのモールドの彫り直しをメインにしっかりとエッジ面を出して整面処理を行いました。ショルダーアーマーの後ハメ加工ハンドパーツのモールド彫り直し下腕部のチラ見えする内側の穴埋めといった地味な作業が続く回でしたが、今回はここまでです。

次回は脚部の制作です。

お楽しみに!

ライタープロフィール

kt
kt
ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
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