HGエクシア制作日誌＃5「脚部の制作」

HGガンダムエクシアの制作日誌、第5回目の今回は脚部の制作です。

脚部を構成するパーツ群です。

細かくパーツ分割されています。色分けはHGシリーズとしては標準的で、脛などのGNケーブルはシールによる色分けになっています。

膝関節は二重関節となっており、90度以上深く曲げる事が可能で可動範囲は広い部類です。足首は一般的なボール軸による接続ですが、ソール部分は一体成型となっています。

まずは太腿から見てみましょう。

正面にあるGNケーブルはシールによる色分けで、その正面は分割ラインが端に寄せられておりモールドとして処理されていますが、股関節と接続する付け根の丸い部分は合わせ目が出てしまう構造です。

ここは段落ちモールドとして処理しても良いかとも思いましたが、今回は丸い付け根の部分の合わせ目は「合わせ目の移動」によって消してみようと思います。

太腿の合わせ目が寄せられている方、太腿の内側にあたるパーツ側の丸い部分を切り離しました。曲面の切断になるので、デザインナイフで何度もなぞる形で切り離しました。

切り離した丸いパーツを逆側へ接着して合わせ目を消しました。

そしてこの太腿ですが、股関節から出るボール軸に接続するというキャラクターモデルでは一般的な方法での接続です。

このタイプの可動の仕組みの場合は画像の赤丸の部分の様にボール軸を支えるポリキャップの周辺を薄くすることで、本来軸が当たって止まってしまうのを多少広げる事が出来ます。微々たる差ですが、簡単な加工で脚部のロール量が増やせるのでポージングの幅が変わります。このHGエクシアに限らず、様々なキットで活かせる定番工作ですね。

続いて膝関節です。ここも膝裏面のガード部分の中央に合わせ目が出てしまうので、ここも合わせ目を移動して処理します。

処理後の画像です。ここは合わせ目をサイドに移動して、中央にあった元々の合わせ目は消した後、新しく出来たサイドの合わせ目と対称の位置にスジボリを追加してモールドとして合わせ目を処理しました。

今度は脛部分です。正面側には合わせ目はありませんが、画像は裏側で赤丸の部分に合わせ目が出てしまいます。上下の赤丸を繋ぐ脛裏側は段落ちモールドとなっているので処理不要です。

ここもこれまでと同じように赤丸の部分のパーツの片側を切り離し、逆側に接着して合わせ目を消します。アキレス腱部分のガード部分は合わせ目が片側に寄っているので黄丸部分にスジボリを追加して、合わせ目をモールドと解釈します。

加工後の画像です。手違いで加工前と加工後で左右が入れ替わっていますので、加工前の黄色丸の位置が反転しています。

足の裏です。モールドが細かく入っていて、複雑な面構成のソール部分がしっかりと再現されていますが、爪先と両サイドに肉抜き穴があります。

今回は爪先部分はモールドとして解釈して両サイドにある肉抜き穴のみ埋めて行きます。

肉抜き穴を埋めるには色々な方法がありますが、今回は細長い穴だったのでプラ板を差し込んで埋めるという方法を取りました。

0.5㎜のプラ板を差し込んで接着して、接着剤が硬化後に切り取り、成形します。0.5㎜のプラ板1枚では埋め切れていない部分があるので、さらに楔状に切り出したプラ板を差し込んで埋めます。

処理後の画像です。この方法のメリットとしてはプラ材で埋めているので、後の成形が楽というのと、プラ板も特に採寸して切り出ししたりしなくて済みます。爪先の穴はモールドとしては少々深すぎる感じですが、今回は埋めないと決めたのでスルーです。この割り切りがキットを完成させるという事に対してとても大切です。どうせほとんど見えませんし。