正しいトレーニングっていったいなんだろう?|パーソナルトレーニング 筋トレ

筆者もセミナーではもちろんフル可動域のスクワットを指導大川が斬る

①「大川が斬る」記念すべき第一回目のテーマは、正しいトレーニングについて。

正しいトレーニングっていったいなんだろう?

方法?

エクササイズ?

理論?

何を持ってして正しいトレーニングなのか?

これが大きなテーマである。

世の中には情報が溢れかえっているが、

実際正しいトレーニングを動画サイト等で流しているのはほとんどが、何かからの流用か?自分がやって効果のあったものを紹介している例がほとんどで、正しいとお墨付きのものは極めて少ないのである。

ここでは正しいトレーニング🟰科学的根拠に基づいたという定義でお話ししていきたい。

今回は筋力トレーニングの「誤解」について述べていこうと思います。

筋トレの定番「ベンチプレス」は有名だが、そもそもベンチプレスは効果があるのか?どうか?
というと、大胸筋を主働筋とした多関節のエクササイズとしては有効である。

ただし、いわゆるベンチプレスマックスを150キロ挙げたから筋力が強い、スポーツパフォーマンスが向上というのは、大きな勘違いである、なぜかというとあくまで数ある大胸筋メインのエクササイズでベンチプレスが強くなっただけだからである。

人間というのは、ある意味賢い生き物である。

同じエクササイズを続けるといわゆるコツもようなものを覚え、要領良く挙げれるようになる。そうすると筋肉に効かせるというより何キロを何回挙げたというのが自分の筋力トレーニングのものさしになってくる。

挙がらないと筋肉が落ちた気になりなんとか挙げようとする、そこに先述した要領が出てくる、自然と要領良く挙げる方法を見つけ、満足するようになる。

何度も言うがそれはベンチプレスという一つの種目が強くなったもしくは要領良く挙げれるようになっただけなのである。

プロ野球選手(埼玉西武ライオンズ岡田選手)のチェストプレス
プロ野球選手(埼玉西武ライオンズ岡田選手)のチェストプレス

同じプッシュ系の大胸筋のエクササイズでもグリップを変えたり、マシンで行なったり、挙げるテンポをゆっくりにしたり、ネガティブフェイズを強調したりすると、全くと言って良いほど力が発揮しない例が多い。

続く。

プロ野球選手(埼玉西武ライオンズ岡田選手)のチェストプレス
プロ野球選手(埼玉西武ライオンズ岡田選手)のチェストプレス

②わたしはトレーニングのセミナーやパーソナルトレーナーの認定資格の講習で、いろいろな人に教える機会が多いのだが、もちろん筋肉隆々で自信満々に参加する人も少なくない。

我々はNSPAというハイインテンシティ トレーニング(HIT)を教える団体なので、同じエクササイズを同じ角度や同じスピード、テンポで行わずに筋肉に新たな刺激を与えるため変化をつけていく方法を教えている。

その筋肉隆々の参加者は皆少しでも変化をつけるとその隆々とした筋肉は驚くほど力も粘りも発揮しないことが多い。

いわゆる、種目にだけ強くなり、偏ったトレーニングの賜物の悪い成果である。

科学的根拠に基づくと、筋力は動いた角度にしかつかないわかりにくいと思いますが、簡単にいうとエクササイズは最大限の可動域で筋肉の端から端まで使い切らないといけないのである。つまり同じベンチプレスでも可動域が大きく挙げている人と思いっきり身体を反って小さい可動域で挙げている人では全く重量が倍挙がったとしても効果はどっちが高いかわからない。

小さい可動域で挙げている人はその動いている範囲内でしか筋肉は発達しないので、いくら俺は150挙げたとドヤ顔で言われても実際にはそんな筋力自体は強くないのである。

ライタープロフィール

大川 達也
大川 達也
株式会社ストロングス代表取締役
日本におけるパーソナルトレーナーの第一人者
NSPA ASIA代表
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